緊急作業従事者で２人目の白血病労災認定

2016年8月19日、福島第１で2011年4月から3年9ヵ月、がれき撤去や汚染水処理などに使う機械の修理作業に従事していた労働者が白血病を発症し、労災認定された。
2015年1月に白血病と診断され、福島労働基準監督署に労災を申請していた。
緊急時作業従事者として初めての労災認定である。
この労働者の被ばく線量は54.4ｍSvであった。

事故後の福島第一原発で作業に従事した労働者の白血病労災認定としては２例目です。

１例目	2011年11月～2013年12月の1年半建設会社社員として玄海、福島第一で作業。19.8mSv被ばく。 そのうち2012年10月以降の１年１カ月間は、福島第一原発で作業。15.7mSv被ばく。 会社を辞めたあと、2014年1月に白血病と診断される。2015年10月20日に労災認定。
２例目	2011年4月～2015年1月の3年9カ月間機械修理会社社員として福島第一で作業。54.4mSv被ばく 2015年1月に健康診断で白血病と診断され、2016年8月19日富岡労基署が労災認定

白血病増加が予測される福島第一原発被ばく労働
・業務上認定の被ばく線量の要件は、白血病の場合、相当量（5mSv×従事年数）の被ばくである。
・事故後の福島第１原発では、2016年3月までの5年間に従事した4万7千人のうち２0％を超える１万人が白血病労災認定基準に近い20mSv以上を被ばくしている。
・その後も、2016年4月から2017年1月迄で、2129名の労働者が白血病労災認定基準の年5mSv を超える被ばくをしている。
・今後白血病等が更に増えると考えられる。