炉心溶融と大量の放射能放出

地震・津波による電源喪失でメルトダウン事故

地震発生当時、福島第一原発1号~3号炉が運転中で、4号~6号炉は定期検査中でした。
運転中の原子炉には、1号炉400体、2号炉548体、3号炉548体の燃料体が装荷されていました。
4号炉ではすべての燃料体が使用済み燃料プールに移されていました。

1号~3号炉は地震で緊急停止しましたが、その後、地震・津波による電源喪失で炉心燃料の崩壊熱が除去できなくなり、極めて深刻なメルトダウン事故となりました。

1号~3号炉からの大量の放射性物質放出

●1号~3号炉の原子炉燃料あわせて約1500体が溶融しました。
 燃料中には下記の放射性セシウム、放射性ヨウ素が含まれていました。
 炉心の放射能(単位ペタベクレル ペタは10の15乗)
     Cs137 Cs134 I131
 1号炉 300  260  2400
 2号炉 255  276  2340
 3号炉 221  251  2330
●水-ジルコニウム反応で大量の水素が発生し、1、3、4号炉で水素が爆発し、原子炉建屋が破壊されました。 (注)4号炉の水素爆発は、3号炉から流入したに水素によると考えられています。
 原子炉建屋は原子炉格納容器から漏れ出た放射能が外部に出ることを防ぐ役目を持っています。
 そのため、ベントや爆発に伴う外部環境への放出以外にも、原子炉格納容器から漏れ出た放射能が継続的に外部環境に放出されました。
●大量の放射能が環境に放出されました。

1~4号機の使用済み燃料プールは冷却機能と補給水機能を喪失、70~90℃で推移

1~4号機の使用済み燃料プールは冷却機能と補給水機能を喪失しました。
コンクリートポンプ車等による応急処置的な注水が併用されましたが、プール水温は上昇し、70~90℃の高温度水準で推移しました。代替循環冷却システムが稼働するまでに最長約5箇月を要しました。
1、3、4号機では水素爆発が生じました。大量の放射能放出につながる使用済み燃料プールの破壊はまぬかれましたが、飛散したコンクリート片等がプールに落下しました。
4号機の使用済み燃料プールの水からは、通常の燃料プールの濃度よりも高い放射性物質が検出されています。

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