日時:2013年10月19日(土)13:30~17:30 会場:市民交流センターなにわ 202
(大阪環状線芦原橋駅下車徒歩2分 大阪府大阪市浪速区浪速西1丁目3-10 06-6568-0791)
主催:非核シンポジウム実行委員会
ヒバク反対キャンペーン、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西、若狭連帯行動ネットワーク、
原発の危険性を考える宝塚の会、地球救出アクション97、科学技術問題研究会
目的:部分核停の発効、原水禁運動の分裂から50年の反核運動の歴史を検証し受け継ぎ、ヒロシマ・ナガサキとフクシマを結び、脱原発から核廃棄への道筋を探るとともに運動の連帯の輪を拡げる
1部:部分的核実験禁止条約、原水禁運動の分裂から半世紀?反核運動の伝統・教訓を探る
報告 ①稲岡宏蔵(シンポジウム実行委員会):1部テーマ主催者報告
②横原由紀夫(広島原水禁常任理事):「核絶対否定」への歩み
③矢嶋良一(原水爆禁止長崎県民会議副会長):長崎の反核運動を振り返って
会場の参加者を交えて意見交換
2部:ヒロシマ・ナガサキとフクシマを結び、核廃絶と核被害者援護を推し進め、非核未来を目指す
報告 ①振津かつみ(シンポジウム実行委員会):2部テーマ主催者報告
②佐藤龍彦(社会民主党福島県連合副幹事長):原発事故2年半~フクシマの現状と課題
③木原省治(原発はごめんだヒロシマ市民の会):「三つのホショウ」とフクシマ被害者援護
④崎山昇(長崎県被爆二世の会):再びヒバクシャをつくらないために
会場の参加者を交えて意見交換
私たちは、“フクシマを核時代の終わりの始まりに! 非核未来へ前進を!”を合い言葉に、振津かつみ「核のない未来賞」受賞を祝う会(「祝う会」)を1月に開催しました。「祝う会」には、多くの人たちが全国各地から集まり、振津さんの「受賞」を祝うとともに、フクシマ事故を深刻に反省し、非核未来をめざす反核の闘いを継続していくことを確認しました。
しかし今日、原発・核をとりまく情勢は、複雑さ、困難さを増しています。フクシマ事故は収束しないばかりか、高濃度の汚染水漏れ・流出事故までが発生し、甚大な海洋汚染を引き起すなど深刻化しています。
それにもかかわらず、昨年末に登場した安倍政権は、30年代「原発ゼロ」を目指すという前政権の目標を「白紙」に戻し、原発再稼働、「もんじゅ」や再処理工場の運転、原発輸出など原発維持・推進を追求しています。
事故が「風化」させられようとしているなか、福島県では今なお、15万人の住民が避難生活を強いられ、福島県内外の数百万人の人たちが放射能汚染地での生活を余儀なくされています。
政府は、被害住民及び事故処理・除染にあたる労働者に対して、「健康手帳」の交付など健康や生活の保障を行おうとはしていません。「子ども・被災者支援法」は、住民の声を反映せず、対象地域を狭く限定して実施されようとしています。被害者全体の支援は急務です。
今夏の原水禁大会では、脱原発か原発推進か、核兵器廃絶が中心か平和利用を含む一切の核の廃棄かで、反核平和運動の亀裂の拡大、再編の動きが出てきています。
情勢が複雑化し、日本の反核運動が重大な転機を迎えるなか、脱原発・核廃棄とあらゆる核被害者の救済を結び、多様な運動を結集して闘う反核運動を拡げ、全国化することが重要となっています。
今年は、核時代の歴史的な転換を画した部分核停成立から50年、反核運動の重大な転機となった原水禁運動分裂から50年目にあたります。半世紀にわたる核時代と反核運動の歴史をふり返り、経験を継承し、再稼働阻止から原発・核燃料サイクル廃棄へ、全ての事故被害者の健康や生活の保障から国家補償へ、と国の政策を向かわせ、また世界の運動と連帯し、非核未来をめざし前進するためのイニシャチブが求められています。
今日、「核と人類は共存できない」、国家補償に基づく被爆者援護を掲げ、世界のヒバクシャと連帯し一貫して運動を進めてきた原水禁の役割が重大となっています。
私たちは、福島や広島・長崎で脱原発・核廃棄や核被害者援護のために奮闘されてきた人たちを招き、非核シンポジウム「フクシマを核時代の終わりの始まりに!」を開催します。シンポジウムでは、主催者及び福島・広島・長崎の報告、参加者との意見交換を通して、反核の半世紀の歴史を検証し、核廃絶と核被害者救済の進め方を検討し、非核未来へ向かう道筋を探ります。
私たちは、シンポジウムを、非核未来に向かってねばり強く持続的に闘う意思をより確かなものとするための第一歩としたいと考えています。
ご参加、よろしくお願いします。
2013年9月4日
非核シンポジウム実行委員会