原発被曝労働者・JCO臨界事故被害者の救済に向けた取り組み
追加要請書、追加質問を提出(2010年3月4日)

 「梅田隆亮さんの労災申請の業務上外の検討に関する追加要請書」および、厚労省に宛てた「原発被曝労働者の労災申請・認定状況に関する追加質問書」を提出しました。

「梅田隆亮さんの労災申請の業務上外の検討に関する追加要請書」
  宛て先:厚労省労働基準局労災補償課職業病対策室と「電離放射線障害に関する業務上外の検討会」
要請事項
1.当時の記録、および、梅田さんの申し立て書に記載されている内容から、梅田さんが仕事に従事した日々の作業場所及び作業内容を特定し、梅田さんにその確認を求めること。
2.梅田さんが作業した場所の空間線量率、空中濃度、表面汚染などの労働環境、内部被ばくを生じた労働現場の状況を明らかにすること。
3.上記の諸事実、および、梅田さんの申し立て書に記載されている内容、長崎大学医学部国際ヒバクシャ医療センターの意見書を踏まえ、「管理されない被曝」を、皮膚への被曝も考慮し、正しく評価すること。
4.明らかになった全ての記録、労働現場の特定結果、「管理されない被曝」に関する評価とその根拠を公表すること。
5.検討会で、これらの調査結果に加え、放射線被曝と心筋梗塞の疫学調査の文献調査を行うこと。文献調査の結果もすべて公表すること。
6.これらに加え、梅田さんが訴えている鼻出血、全身倦怠・悪心、白血球減少等の当時の症状を評価し、労災認定すること。


「原発被曝労働者の労災申請・認定状況に関する追加質問書」
  宛て先:厚労省労働基準局労災補償課職業病対策室
質問事項
1.下記の回答の内容を確認してください。
 「平成20年度の電離放射線に係る(原発に限る)労災申請件数は7件、県別としましては、北海道局1件、福井局2件、兵庫局1件、島根局1件、長崎局1件、宮崎局1件となっております。支給決定件数は大阪局の1件でございます。」
2.上記の件数は、平成20年度の電離放射線に係る(原発に限る)労災申請、支給決定の全件数であると理解します。確認してください。
3.平成19年度までの労災申請の件数、支給決定件数についても、上記同様に年度ごとに、労働局ごとにすべて公表してください。
4.今年度は複数の労働局からりん伺があったとのことですが、検討会で検討対象になっているのは何件ですか。労働局ごとに示して下さい。
5.平成19年度までの厚労省の電離放射線障害の業務上外に関する検討会は、何件の労災申請に対して開催されましたか。開催年度と件数を公表してください。
6.平成20年度の電離放射線に係る(原発に限る)労災申請について、疾病とその件数を示してください。2月8日の回答では「疾病については個人の特定につながるので公表できない」とのことでしたが、その理由に関する論議はさておき、件数も多いので疾病とその件数であれば問題ないと考えます。実態を踏まえた議論の前進のために公表すべきです。
なお、3~6については、公表できない場合はそれぞれ理由を示して下さい。

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被曝労働者・臨界事故被害者の救済

2010年2月8日 第1回中央行動

2009年2月20日 労規則35条交渉

2007年6月8日 ヒバク問題政府申入

JCO臨界事故、被曝被害の補償を

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