(7)白血病認定基準の3倍を超える過酷な被曝労働
喜友名さんは6年4ヶ月の間に99.76ミリシーベルトを被曝していました。これは白血病認定基準の3倍を超えるもので、5年間100ミリシーベルトの線量限度に近い大量の被曝です。
しかし、喜友名さんはその被曝労働の実態を語ることなく亡くなられました。
収集した資料から、
・喜友名さんの被曝労働は当時の被曝線量が最も高い約百人に入る過酷なものであったこと
・特に02年から03年にかけて年間20ミリシーベルトを超える状況が常態化していたこと
・1日計画線量を超えたと思われる事例があること
・定期検査の前から稼働中の原発に入っていたこと
・被曝線量ガ高いとされる定期検査従事者の中でも特に被曝量が多く、
従事した43件の定期検査のうち35件で平均被曝線量より高く、
その定期検査の最大被曝の89%にも達していた事例もあること
など過酷な被曝労働の実態の一部がわかりました。
(参照:喜友名さんの過酷な被曝労働)