第2回中央行動 署名6万1246筆を追加提出 累計15万4715筆 (2008年9月11日)
末子さん早期認定を訴える。 厚労省、10月上旬の第5回検討会でとりまとめへ
交渉に先立つ「市民と議員の院内集会」には市民40名と議員4名が結集し、意見交換をしました。
交渉には、厚生労働省から職業病認定調査官ら3名が出席しました。 喜友名末子さんは、「人が放射線を浴びること自体体に悪いことは厚生労働省もわかっていると思う。家族がどんなに苦しい思いをしているか考えてほしい。私たち家族は国が憎い。1日も早く労災認定をしてほしい。」と訴えられました。
検討会の経過と今後の見通しについて、厚生労働省は次のように回答しました。
①疫学調査の文献レビューと疫学的評価、診断の根拠・病状の経過など医学的検討を平行して進めてきた。主として文献レビューに時間を要している。放射線の他には問題になっていない。
②労災補償制度の労働者保護の原則は認める。疫学調査のみではなく、総合判断する。
③次回検討会で、とりまとめを行う。報告書案の検討ができるよう努力する。開催は10月上旬の見通しである。
④このように多数の署名が集まったことは検討会委員にも伝える。
⑤認定基準の例示疾病の追加に関しては、検討会年度内開催に向け、検討対象とすべき疾病につき調査検討中である。
喜友名末子さんから、支援の皆様へ
2008年9月18日
こんにちは、喜友名末子です。原発で被曝し悪性リンパ腫で死亡した喜友名正の労災認定を求めて、9月11日、支援者の皆さんとともに、市民と議員の院内集会、署名提出、厚生省交渉を行い、全国からの署名を提出しました。皆様から寄せられた暖かい、ご支援に厚くお礼を申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。
今は亡き主人、喜友名正は原子力発電所で被曝し、悪性リンパ腫で亡くなりました。労働基準監督署に労災を申請しましたが却下されました。厚生労働省で労災について新たに検討が始まりましたが、1年以上も認定されない事が私には解らないです。
白血病と同じ血液の病気です、しかも白血病の3倍を超える被曝をしていることが解り、白血病以上の病気だと思います。放射線を浴びること自体病気になります。主人が病気になってからは私は言いました、あんなに反対したのに、危ないから放射線漏れの仕事は辞めてって、いつもこの仕事の話しになると喧嘩でした。私はすぐに労災だと思いましたが看病のため手続きが遅くなりました。看病に必死でした。沖縄県立中部病院では病名が不明熱と診断され、入院して3ヶ月も病名が解らなく、琉大病院に紹介状をお願いし入院して、一週間で病名が悪性リンパ腫と主治医から伝えられ、亡き主人は、ぼうぜんとしていました。
それから、会社に病名を悪性リンパ腫と伝えました。
3ヶ月後には、失業保険の手続きの書類が送られて来て、亡き主人に見せました。私は亡き主人に言いました「病気になると退職させられるの?」。入院している間はできるはずの傷病手当の手続も出来なくなりました。会社は都合のいいように勝手に退職させたのです。
私は亡き主人が原子力発電所で仕事をすること自体に反対でした。私自身病院に勤めをしている為、放射線がいかに怖い物であることかはよく知っているからです。
人間が放射線を浴びること自体が身体に悪いことは厚生労働省もよく分かっていると思いますが、放射線を平気で人間に浴びせていること自体おかしいです。家族の身にもなってほしい。どんなに、苦しい思いをしているか、考えて欲しい。主人を亡くした私たち家族は、国が憎い。一日も早く労災認定をお願いします。