長尾さんに続き、みんなの力で勝ち取った喜友名正さんの労災認定 (1/10)

(1)長尾さんに続き、みんなの力で勝ち取った喜友名正さんの労災認定

 2008年10月27日、原発で働き悪性リンパ腫で死亡した喜友名正(きゆな・ただし)さんが労災認定されました。労災申請から3年、淀川労基署の不支給決定を覆しての労災認定です。
 原発労働者の悪性リンパ腫労災認定は日本で初めてです。これまでの原発労働者の労災認定は、白血病5人、JCO事故急性障害3人、多発性骨髄腫1人にすぎませんでした。喜友名さんの労災認定は、2004年の長尾さんの多発性骨髄腫労災認定に続き、原発被曝労働者の労災認定の狭い門を開く更なる一歩となりました。
 「労災認定は当然。私の時計は止まったまま。病気になって初めて放射線被曝の危険を知った夫の無念を晴らしたい。」と、不支給決定にも屈しなかった妻の末子さんの強い思いが多くの人々を動かしました。弁護団、医師、支援する会と全国の支援者の密接な連携で、この労災認定を勝ち取ることができました。全国の皆様から届けられた15万筆を超える労災認定を求める署名、それを背景に厚生労働省交渉で労災認定の根拠を粘り強く主張したことが効果的でした。全国の皆様、ご支援ありがとうございました。

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