私たちは、「核廃絶とヒバクシャ補償の課題」、「原発労働者の被ばくと被害、健康補償の課題」、「東電福島第一原発事故の国の責任と事故がもたらした被害補償の課題」の他に、下記の課題に取り組んできました。
・ヒバクを許さない集い
1999年茨城県東海村のジェーシーオー核燃料工場で濃縮ウランの臨界が起き、現場の3名の作業員が大量被ばくし2名が死亡、臨界が長時間継続し多数の住民が被ばくするという日本で初めての大規模な原子力災害が生じました。私たちは「JCO臨界事故の国の責任と住民の健康補償を求める全国署名」を呼びかけ全国に広がりました。原子力災害の責任とその被害者の補償という新たな課題に直面し、2000年8月の原水禁世界大会「ひろば」に「ヒバクを許さない集い」が設けられました。私たちは、他の主催者団体と協力して、発展・継続させてきました。
・クリアランス、免除レベル制度化反対の取り組み
2005年に原発解体廃棄物の大部分を一般産業廃棄物扱いする「クリアランス制度導入のための原子炉等規制法が改定されました。私たちは、クリアランス制度は原発解体費用を大幅に縮小することが狙いであること、産業廃棄物処理場労働者や乳幼児など国民が被ばくさせられること、を明らかにし、全国署名を背景に政府を追及しました。
・ウラン兵器禁止に向けて、国際署名の取り組み
対戦車砲弾などウランを使用した兵器によって、兵士や住民に被害が生じていることをしらせ、国際署名に取り組みました。
・核融合実験炉ITERのヒバク
核融合炉事故でも深刻なヒバクをこうむることを明らかにし、核融合実験炉ITERの誘致に反対する茨城県の住民と連帯し、反対運動に取り組み、最終的に政府の誘致を断念させることができました。
・山科和子さんのアメリカスピーキングツアー
ヒバク反対キャンペーンの共同代表でもある長崎ヒバクシャ山科和子さんのスピーキングツアーの行程と反響を紹介します。
・原爆被爆二世の援護を署名運動
被爆2世の援護を求める署名運動に協力しました。
・ビキニ核実験~責任と補償をアメリカ政府に要請
ビキニ核実験で住民に与えた深刻な被害と環境破壊に対して、改めてアメリカ政府に責任と補償について申し入れを行いました。
・ウラン採掘被害者との連帯
原水禁世界大会に招聘された先住民ウラン採掘被害者との連帯を深めました。
・関電・美浜3号炉事故など関西電力への申し入れ行動
美浜3号事故により多数の死傷者を招いた関西電力に申し入れました。また、4.26チェルノブイリの日、10.26反原子力デーなどに関西電力に申し入れを行っています。