ビキニ核実験50周年 ~ 責任と被害補償 ~ ヒバクを許さない集いアピール 抜粋

 ビキニヒバク(ブラボー実験)から50年の今、私たちは被爆地広島に集い、未だ補償されない人々の補償を実現するための討論を行いました。
 アメリカ政府はビキニ・エニウエトク環礁で1946年~1958年の間、原水爆合わせて、67回、総爆発威力108Mtに及ぶ核実験を行いました。その規模はアメリカ本土で行われた核実験の100倍にものぼります。
 海面付近で行われた実験によってまきあげられた大量の海水、珊瑚礁、砂が放射能を帯びた降下物となってマーシャル諸島全域に降り注ぎ、さらに全世界に放射能汚染をもたらしました。
 とりわけ、マーシャル諸島に甚大で半永久的な影響を及ぼしました。環境が高濃度の放射能で汚染され、人々は健康を奪われ、伝統,習慣、文化など全てが深刻な被害を被りました。ロンゲラップ島にすんでいた人々など多くの島民は未だに故郷の島に帰ることが出来ません。
 このような甚大な被害をもたらしたアメリカ政府は、マーシャル諸島住民をはじめとする核実験によるすべての被害者に謝罪するべきです。過去に支払われたマーシャル諸島共和国に対する補償はアメリカ政府の過小評価に基づくもので必要な補償金額にはほど遠いものです。今改めて、健康補償、生活補償、環境改善など、マーシャル諸島住民の要求を認め、責任を持って補償すべきです。
 今年はビキニ環礁で第五福竜丸が被爆させられて50年を迎えます。第5福竜丸乗組員以外にも多くの漁船員が被災した。これらのビキニ被災者は何ら救済・補償されることなく50年が経過し、既に半数が亡くなった。生き残った方々も健康破壊、生活破壊に苦しみながら、現在に至っています。
 また私たちは、当時わずかな見舞金の支払い、政治的決着で幕引きを行い、それ以後被被災者をヒバクシャとして認めず、50年間放置してきた日本政府に大きな責任があります。
 ビキニ核実験50周年に際して、アメリカ政府と日本政府に、夫々の責任を認め被害補償することを求めましょう。
 (1)アメリカ政府は、ビキニ核実験の責任をとり、マーシャル政府に協力し、半永久的に償え
 (2)日本政府は、わずかな見舞金で政治決着し、第五福竜丸の乗組員をはじめとする被災漁船乗組員を50年間放置してきた責任を認め、実態調査・生活補償・健康管理・健康補償を行え

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