長崎被爆者・山科和子さん アメリカ スピーキング・ツアー(2003年11月9日~20日) 報告
行程|
戦争の素顔・スピーキングツアー(SPAN)|
原水禁・プレス・リリース|
(1)はじめに
ヒバク反対キャンペーン代表の山科和子さんは、アメリカ最大の草の根平和グループである「ピース・アクション」の学生ネットワーク「SPAN」に招待され、アメリカ各地で被爆体験を語ってこられました。
SPANによる報告はこちらをご覧ください → 戦争の素顔・スピーキングツアー(SPAN)
催しは、ニューヨーク、ワシントン、メリーランド、フィラデルフィアなど数多くの大学、高校、コミュニテイセンター等で行われました。多いときは1日に3カ所の学校を訪問するハードな日程でした。
講演には山科さん以外に9.11テロの残された家族達の平和グループ「ピースフル・トゥモローズ」や退役軍人の平和グループが加わりました。
交流は、アメリカの多くの若者に深い感銘を与えました。またこの交流は「報復ではなく、憎しみを乗り越えて」テロも戦争も原爆も二度と繰り返すことのないように、平和を求める市民が国境を越えて手をつなぐことの大切さを示しました。 山科さんは被爆体験の語り部活動を通して被爆の悲惨さを訴えます。その悲惨との闘いが反核平和運動の原点です。
SPANの報告には、現地での集会報告では彼女の発言が非常にタイムリーであったと記載されています。アメリカでは、ブッシュ政権が進めようとしている「核を搭載したバンカーバスター」、「小型核兵器」、に反対する運動、劣化ウラン兵器に反対する運動、イラク戦争そのものに反対する運動などが取り組まれています。
山科さんのスピーキングツアーは、その運動への支持を強く訴えるものとなりました。