長崎被爆者・山科和子さん SPAN招待「戦争の素顔」スピーキングツアー 2003/11/9~20


(4)現地で心の通った交流が繰り広げられたエピソード

      ~通訳をされた阿部さんからの紹介をもとに~  (文責はヒバク反対キャンペーン事務局)

インターン大学で
●コールマン・マッカーシニ氏の発言より:「原爆の投下はアメリカが100%悪い。私たちが誤らなければならない。何故なら、日本の敗戦はすでに決まっており、原爆を投下する必要はなかった。」と。

●学生さん達は非常に熱心に聞かれた。とても打ち解けたお話の中で、いつも山科さんがお辞儀をされるのを見て、日本式のお辞儀の最敬礼の仕方などに話が及びました。そして、最後には、参加された学生さん一人一人と手を交わされた。

●最後の学生さんがこんな疑問を投げかけられた。 「こんなに沢山の苦労話を世界中の人々に話され、どこにこれをやり遂げるエネルギーがあるのですか?」、「それは宗教ですか?」と。 「・・・いいえ、それは家族に対する愛情なんです。」と山科さんは穏やかに答えられた。すると、訪ねられた25,6歳のインターンシップの学生さんは見る見るうちに涙を流され、「有り難う」と言われ、そのまま、帰られたんです。

●このように被爆証言を聞くということが、ただ単に聞くのではなく、被爆し、家族を亡くされた81歳の人の話が若い学生との間で交わされ、人間同士の心の交流ができたのです。その人の涙を見たとき、それが形となって現れたと思いました。「このヒバクシャの証言の力・・・私は、はじめて見たと思いました。」という感想を通訳の方が語っておられます。

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