「戦争の素顔」スピーキングツアー
証言 戦争とテロリズムがどのように人生を変えてしまうのか SPAN報告記事(6)
学生と若者が米国のイラク占領に反対する7つの理由
1)戦争や占領は完全な誤りである
イラクに対する戦争は、違法であり、背徳であり、不正義である。イラクは使用可能な核、生物あるいは化学兵器のプログラムを持ってはおらず、米国にとってなんら脅威を与えてはいなかった。ブッシュ政権は、「国連安全保障理事会の承認なしに、各国は戦争行為で脅迫したり、また戦争をしかけたりしてはならない。」という国連憲章(www.the-rule-of-law.com/IraqStatement/)を破り、犯罪的な、憲法違反の行為を行ったのである。戦争によって少なくとも6000人の罪のない市民が殺りくされ、米軍の占領下で死傷者の数はますます増加している。(www.iraqbodycount.net)
2)戦争はイラクの人々に自由と民主主義をもたらしはしない
占領は決して自由をもたらすものではない。また、パウル・ブレマの米国占領当局や、亡命イラク人の傀儡政権は、決してイラクの人々の意志を正統に表すものではない。イラクに今日、存在しているのは、軍による支配であり、決して民主主義ではない。
3)戦争は罪のないイラクの人々、そして米国兵士の死と破滅をもたらすものである
外国軍隊の占領は、怒り、憤り、抵抗を生み出す。他国の軍隊による占領を強いられて生活したいというものはいない。ブッシュが5月1日に主要な戦闘作戦の終結を宣言してからも、1500人のイラク市民と133人以上のアメリカ兵が死亡している。
(www.iraqbodycount.net)
4)戦争は我が国の経済を破壊する
この戦争に、すでに1000億ドルが注ぎ込まれた。そしてさらに、毎週、1億ドルが使われているのである。そして、ブッシュはさらに87億ドルの予算を受け取ろうとしている。連邦政府はかつてない、巨額の赤字を抱え、雇用の確保、住宅問題、健康管理やインフラ設備など、危機的な状態にある社会的ニーズに対する予算はほとんど残されていない。
5)戦争は教育予算を奪っている
全国で授業料がうなぎ上りに上がっている。国家優先プロジェクト(the National
Priorities Project)によれば、「都市部、郊外、地方を問わず、学校の33%が、かなりの修繕を必要としており、その費用は1270億ドルにのぼる」という。戦争予算はすでに、教育プログラムとインフラを守り、拡大するための予算や今後必要な資金を、飲み込んでしまったのである。
6)戦争はイラクの天然資源の略奪のために行われている
ハリバートン(Halliburton)やベクテル(Bechthel)などのアメリカの多国籍企業は、石油や他の資源に眼がくらんで、イラクを略奪している。イラクの人々の意志に反して、米国は、イラク経済の大部分のセクターを民営化する意向を示した。英国の団体であるクリスチャン・エイドは最近の報告で、米国占領当局が40億ドルを越える石油収益の「損失」をもたらしたと非難した。
7)戦争はアルカイダやその他のテロリスト組織の何千もの新たな兵士を生み出している
アラブとイスラムの主権国家を侵略し占領することによって、米国は、中東及びさらに広範囲で、怒りと暴力の衝撃波を巻き起こしている。国際戦略研究所の最近の報告によれば、戦争はアルカイダの組織を膨張させ、「火に油を注いでいる」。(www.unitedforpeace.org/article.pho?id=2054)世界中のアラブとイスラムの憎しみを駆り立てているもうひとつの大きな要因は、イスラエルによるガザ地区西岸の野蛮で不正義な占領(すでに36年にも及んでいる)に対する、米国の無条件な支持である。