「戦争の素顔」スピーキングツアー
証言 戦争とテロリズムがどのように人生を変えてしまうのか SPAN報告記事(4)
ロングアイランド大学の学生記者イサック・ジェイムズ・ベーカーの報告(2)
英国の平和団体「ワイルダネスの声」のミラン・ライの発言
山科さんの恐ろしい被爆体験のお話しに加え、英国のミラン・ライ氏が、米国による今回のイラク戦争について話をした。
ミラン氏は「ワイルダネス(wilderness:荒野、精神・社会などの荒廃した状態という意味)の声」という平和団体の英国支部の創設者のひとりである。彼はイラクを4回にわたって訪れ、最近、「変わらぬ政権」という題のイラク戦争に関する著作を書いた。
ライはイラク訪問で目の当たりにした、戦争の恐ろしさについて、聴衆に語った。
ライは多くの負傷したイラクの人々を訪ねたが、「病院に入院している人々に『なぜあんた達はこんなことをするんだね』と、面と向かって問いかけられた時ほど恥ずかしい思いをしたことはなかった。」と語った。
ライは、イラク市民の被害者を襲った数多くの悲劇について記した自分の著書「変わらぬ政権」から、いくつか引用して読み上げた。イラクのファルージャの学校の校舎の外で、13人の市民が射殺された事件について、詳細に語った。また、ファルージャの賑やかな市場を米国のミサイルが誤射した事件についても語った。
「単発の事件なんてのはないのです。」と、市民の死者を出した他の悲劇についても証拠を上げて報告しながら彼は語った。「イラクでは、ちょっと街をうろついただけでも、殺人部隊に狙われるかもしれないのですから。」