職業がんの労災補償状況

放射線業務は危険有害業務で18歳以下の就業は禁じられている。しかし、健康管理手帳交付業務には指定されていない。
放射線業務における労災認定の増加
1970年の原発運転開始以降、2022年12月末現在で原発被ばく労働者24人が放射線被ばくによる疾病で労災認定されています。
下記の表1は、労規則35条別表1-2の第7項に例示されている「職業がん」をもたらす業務の労災認定状況です。

表1 職業がん労災補償の状況
手帳業務備考~200001020304050607080910111213141516171819202122
交付0155478562423128223101
交付0241502241015431112
03000000000000000000
04000000000000000000
交付051801000110000000001
交付06000000000000000
交付07800000000000000000
交付08肺がん5175477502503480424400402382391363387335376375340348
中脾腫500559536498544522529529539540564534641607578
09900000000000000001
交付1000100000100000002
11000000000000011
120000001061110412
13000000310111232
14全体2010この間に4件011312(1)211222163(2)
原子力5001000011212101212002(2)
15000000000000000000
16000000000000000000
交付17301556971146101421010335
交付1817142113423200020011
19000000000000000000
交付207700100100000001000
2114400000100010100000
22000000000000000
交付23000100101000100
24392000210016000741055

表2 表1の業務
番号業務疾病
01ベンジジンにさらされる業務尿路系腫瘍
02ベータ―ナフチルアミンにさらされる業務尿路系腫瘍
034-アミノジフェニルにさらされる業務尿路系腫瘍
044-ニトロジフェニルにさらされる業務尿路系腫瘍
05ビス(クロロメチル)エーテルにさらされる業務肺がん
06ベリリウムにさらされる業務肺がん
07ベンゾトリクロライドにさらされる業務肺がん
08石綿にさらされる業務肺がん又は中皮腫
09ベンゼンにさらされる業務白血病
10塩化ビニルにさらされる業務肝血管肉腫又は肝細胞がん
11オルト-トルイジンにさらされる業務膀胱がん
121,2-ジクロロプロパンにさらされる業務胆管がん
13ジクロロメタンにさらされる業務胆管がん
14電離放射線にさらされる業務白血病、肺がん、皮膚がん、骨肉腫しゆ、甲状腺がん、多発性骨髄腫又は非ホジキンリンパ腫
15オーラミンを製造する工程における業務尿路系腫瘍
16マゼンタを製造する工程における業務尿路系腫瘍
17コ-クス又は発生炉ガスを製造する工程における業務肺がん
18クロム酸塩又は重クロム酸を製造する工程における業務肺がん又は上気道のがん
19ニッケルの製錬又は精錬を行う工程における業務肺がん又は上気道のがん
20無機砒素化合物を製造する工程における粉砕、三酸化ヒ素を製造する工程における焙燃もしくは精製、ヒ素を3%を超えて含有する鉱石を製錬する業務肺がん又は皮膚がん
21すす、鉱物油、タール、ピッチ、アスファルト又はパラフィンにさらされる業務皮膚がん
22亜鉛黄又は黄鉛を製造する工程における業務
23ジア二シジンにさらされる業務
24その他のがん原性物質・因子にさらされる業務で業務起因性が明らかなもの
25粉じん作業(じん肺法第2条第1項第3号に規定)
26三・三´-ジクロロ-四・四´-ジアミノジフェニルメタン(MOCA)及びこれを含む製剤等を製造、若しくは取り扱う業務
(注)25番と26番は厚生労働省の「職業がんの労災補償状況」に含まれていない。

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