重大事故を前提にした原発再稼働・原発維持のための、労働者と
住民を犠牲にする「緊急時作業被ばく限度の引き上げ」反対の声
を政府に集中し、再稼働反対と結んで引き上げの法令改定を中止
させましょう
7月23日の放射線審議会、諮問丸のみで「障害を及ぼすおそれ」精査せず
原子力規制庁、「運用により」250mSvを超えた被ばくも容認を表明
7月23日、「緊急作業時の被ばくに関する規制の改正の諮問について」を議題とする、第130回放射線審議会が開催されました。
7月23日の放射線審議会、諮問丸のみで「障害を及ぼすおそれ」精査せず。
放射線審議会が立脚する「放射線障害防止の技術的基準に関する法律」第3条では、「放射線障害の防止に関する技術的基準を策定するに当たっては、放射線を発生する物を取り扱う従業者及び一般国民の受ける放射線の線量をこれらの者に障害を及ぼすおそれのない線量以下とすることをもって、その基本方針としなければならない」とされています。
250ミリシーベトは原爆の爆心から1.7キロ付近での遮へい無し直接被ばくに相当します。このような大量の放射線被ばくは、下痢、出血斑、脱毛等の急性障害を引き起こし、がん・白血病や晩発性の様々な疾病のリスクを増大させます。この被爆の実相から、250ミリシーベルトへの引き上げが、緊急時作業従事者に障害を及ぼすおそれがあることは明らかです。日本における放射線被ばく被害の原点である原爆被爆の実相を無視した審議に強く抗議します。
原子力規制庁、「運用により」250mSvを超えた被ばくも容認を表明
7月23日の放射線審議会で、原子力規制委員会は、250mSvについて、「法令上は限度とするが、参考レベルという考えも考慮して運用する」との方針を示しました。つまり、250mSvをさらに超えて被ばくさせても「運用として容認する」というのです。
250mSvへの引き上げも、250mSvを超える限度の運用も、絶対に許してはなりません。
放射線審議会に申し入れました
放射線審議会への要請書
7月23日、「緊急作業時の被ばくに関する規制の改正の諮問について」を議題とする、第130回放射線審議会が開催されます。7月22日、緊急時作業の被ばく限度引上げ等を認めるべきでない理由を4点にまとめ、審議に反映するよう求めた要請書を提出しました。