原発・核燃料施設労働者の被ばく労災補償申請・認定状況
注)この表は、双葉地方原発反対同盟の「脱原発情報」№52号掲載の表に追加して作成したものです。
ID 申請日 決定日 結果 疾病名 従事期間と被ばく線量 労基署 従事事業所、作業内容
01 75.3.19 75.10.09 不支給 皮膚炎 敦賀 岩佐嘉寿幸さん。原電敦賀で配管加工
02 82.5.31 不支給 白血病性悪性リンパ腫 島根・松江
03 88.9.2
発症82年12月
91.12.26 支給 慢性骨髄性白血病 79.11~80.9の11ヶ月間に、40mSv 福島・富岡 福島第一で配管腐食防止作業 1982年12月慢性骨髄性白血病と診断。1988年2月31歳で死亡。白血病①
04 92.12.1 94.07.27 不支給 急性骨髄性白血病 88.6~89.9 兵庫・神戸西
05 92.12.14 94.07.27 支給 急性骨髄性白血病 87.7~92.12の5年5ヶ月間に、72.1mSv 兵庫・神戸西 玄界・大飯・高浜 定期検査作業 白血病②
06 93.5.6 94.7.27 支給 慢性骨髄性白血病 81.3~89.12.8の8年10ヶ月間に、50.93mSv 静岡・磐田 嶋橋伸之さん。 浜岡原発で計測装置点検作業に従事。1989年9月初診で慢性骨髄性白血病と診断。1991年 11月に死亡。白血病③
07 96.5.27 不支給 再生不良性貧血 福島・富岡
08 97.5.16 不支給 慢性骨髄性白血病 福島・富岡
09 98.12.22 99.07.30 支給 急性リンパ性白血病 87.12~97.1の約12年間に、129.8mSv 茨城・日立 日立市電機メーカー作業員。福島第一、東海、島根で装置点検に従事。人間ドックで発見 白血病④
10 99.10.20 99.10.26 支給 急性放射線症 99年9月30日、1~4.5Sv
茨城・水戸
JCO東海事業所臨界事故の際作業現場隣室で被ばく
11 99.10.20 99.10.26 支給 急性放射線症 99年9月30日、6.0~10Sv
茨城・水戸
JCO東海事業所でウラン混合作業中に臨界被ばく
12 99.10.20 99.10.26 支給 急性放射線症 99年9月30日、16~20Sv
茨城・水戸
JCO東海事業所でウラン混合作業中に臨界被ばく
13 99.11.20 00.10.24 支給 急性単球性白血病 88.10~99.10の約12年間に、74.9mSv 福島・富岡 福島第一・第二、東海第二で配管・架台・構造物等の溶接作業に従事。自ら受診 白血病⑤
14 03.01.31 04.01.19 支給 多発性骨髄腫 77.10~82.01の4年3ヶ月間に、70mSv 福島・富岡 長尾光明さん。福島第一、浜岡で濃縮廃液系配管・格納容器内定検作業。りん伺。本省の検討会3回
15 02.?.?
04.03.26 審査
07.07.04再審査
03.03.12 不支給 肺ガン 77.12~78.07の間に、2.9mSv 東京・亀戸 小田原敦彦さん。福島第一で応力腐食割れの対策の準備作業
16 05.10.28
06.09.04
06.09審査
06.07本省協議
08.10.27 不支給→支給 悪性リンパ腫 97.9~04.1の6年4ヶ月間に、99.76mSv 大阪・淀川 喜友名正さん。泊、伊方、美浜、高浜、大飯、敦賀、玄界、六カ所再処理で定期検査時の非破壊検査
2004年1月に体調を崩し入院、5月悪性リンパ腫と診断。労基署が不支給決定。本省が支援者の問題指摘を認め、検討会を5回開催し業務上と判断。労基署が不支給決定を取り消し、改めて支給を決定。
17 06.02.15 06.5.22 不支給 急性リンパ性白血病 福島・富岡 放射線管理業務等に従事
18 06.?.? 06.12.14 不支給 急性リンパ性白血病
福島・富岡 電気計装関係の検査・点検工事等に従事
19 08.01.18 10.02.22 支給 多発性骨髄腫 65mSv 福岡 遺族が請求
20 08.09.18
10.09.14 不支給 心筋梗塞 島根79.03.02~03.06
敦賀05.17~06.15
合計8.3mSv
松江 梅田隆亮さん。島根、敦賀で溶接など定期検査工事に従事
決定理由:約100mSvを下回る放射線量によ影響の推定には非がん疾患を含めることはできないとするicrp2007勧告を尊重する。再審査:2011年11月2日却下
不服申立:2012.02.17却下
福岡地裁提訴。
21 08.12.04 10.06.25 支給 悪性リンパ腫 78.9mSv 長崎 悪性リンパ腫②遺族が請求
22 08.12.11
10.04.28 不支給 悪性リンパ腫 福井 決定理由:認定基準に掲げる被ばく線量を下回っている
23 08.12.11 10.04.28 不支給 悪性リンパ腫 兵庫 遺族が請求
決定理由:認定基準に掲げる被ばく線量を下回っている
24 09.01.14 11.06.21 不支給 骨髄性白血病 不明 宮崎 決定理由:被ばく線量が少ない
25 09.02.19 10.06.25 不支給 悪性リンパ腫 福井  
26 09.10.19 11.02.15 支給 骨髄性白血病 1986~88年の計3カ月間に、5.2mSv 福岡 川内原発と玄海原発 配線修理を担当。20年後に白血病と判明。白血病⑥
27 09.12.18 12.09.24 不支給 結腸がん、胃がん 27.17mSv 静岡・磐田 美浜、福島第一、玄海、伊方、浜岡、女川。定期点検中の原発や使用済み燃料プールで、除染や配管の交換工事など。2011年4月から厚労省で検討会が5回開催された
28 09.12.18 12.09.24 支給 悪性リンパ腫 138.5mSv 福島 悪性リンパ腫③
29 10.10.15 11.08.08 支給 悪性リンパ腫 175.2mSv 神奈川 悪性リンパ腫<④
30 11.02.08 13.01.18 支給 悪性リンパ腫 105.5mSv 福島 悪性リンパ腫⑤
31 11.02.18 12.09.24 不支給 食堂がん 愛媛 不支給決定理由:被ばく線量が少ない
32 11.07.15 12.02.06 不支給 悪性リンパ腫 不明 福井 不支給決定理由:被ばく線量が少ない
33 11.09.29 13.07.24 不支給 骨髄性白血病、遺族補償 不明 福島 不支給決定理由:被ばく線量が少ない
34 12.11.01 13.07.24 不支給 白血病、遺族補償 不明 福島 不支給決定理由:被ばく線量が少ない
35 12.11.01 13.12.16 不支給 結腸がん、遺族補償 不明 福島 不支給決定理由:被ばく線量が100mSvを下回っている。被ばくからの年数が短い
36 12.12.? 13.12.16 支給 悪性リンパ腫 1983年から27年間に、173.6mSv 兵庫西 関電の3次下請けの社員として、高浜、大飯、美浜で、配管のバルブの点検、保守作業に従事。2011年7月、健康診断で悪性リンパ腫が見つかり、ただちに手術し、抗がん剤治療。認定時?62歳。悪性リンパ腫⑥
37 13.02.18 15.01.27 不支給 胃がん、白内障、肺がん 福岡 不支給決定理由:被ばく線量が100mSvを下回っている。被ばくからの年数が短い
38 13.07.05 15.01.27 不支給 膀胱がん、胃がん、結腸がん 不明 福島 不支給決定理由:被ばく線量が100mSvを下回っている。被ばくからの年数が短い
39 申請不明
15.10.20 支給 白血病 11.11~13.12の1年6か月間に、19.8mSv 福島 就業当時30歳代、認定時41歳の男性。2011年 11月~13年 12月の約 1年半に福島第二原発、玄海原発、福島第一原発で放射線業務に従事。そのうち 12年 10月~13年 12月は福島第一原発で原子炉建屋カバーや廃棄物焼却設備の設置工事に従事、3号機や4号機の周辺作業で溶接作業を行った。累積被ばく線量は 19.8mSv、うち福島第一の業務で 15.7mSv被ばく。白血病⑦
40 申請不明
16.8.18 支給 白血病 11.4~15.1の3年9か月に、54.4mSv 福島 白血病⑧
41 申請不明
14.4
16.12.16 支給 甲状腺がん 92.4~12.4に149.6mSv。 福島・富岡 1992年に東電に入社。11.3の事故は屋外で遭遇。その後は水位計の確認や燃料の給油などを担当。イチエフで139.12mSv被ばく。14年4月に甲状腺がんと診断
42 申請不明
16.2発症、その後死亡。遺族が申請。
18.08.31 支給 肺がん 80.6~15.9のうち約28年3カ月間に、195mSv 茨城・水戸 電力会社の協力企業の社員で、1980年から2015年9月まで、複数の原発で放射線管理の業務をしていた。11年3月の福島第一原発事故の後は、イチエフで除染作業をする現場の放射線量を事前に測る作業などに従事。累計195mSvのうち74mSvはイチエフでの被ばく。2016年2月に肺がんを発症し、その後死亡。遺族が労災申請
43 16.02
発症16.2
17.10.20 支給 白血病 99.3mSv 福島 東京電力の40代の社員。事故直後から9か月にわたり津波の被害の確認や1号機や3号機の原子炉格納容器への注水作業に従事。16年2月白血病を発症し労災申請。白血病⑨
44 申請不明
発症17.6
18.12.10 支給 甲状腺がん 1993年11月~2011年3月のうち約11年間にに、約108mSvうちイチエフで100mv 茨城・日立 2017年6月に甲状腺がんの診断
45 申請不明
発症18.12
21.09.06 支給 咽頭がん 77.4~15.5のうち約35年間に、199mSv 福島・富岡 東電社員。1977年4月~2015年5月のうち約35年間、原子炉の運転・監視業務に従事。イチエフでは構内における、がれきの撤去、原子炉への注水のためのホースの敷設業務等に従事。199mSvのうち85mSvがイチエフ作業による。18年12月に60歳代でがんを発症。
46 申請不明
2019.01発症。請求後に死亡。
21.09.06 支給 咽頭がん 1996~2019年のうち15年間に386mSv 福島・富岡 協力会社の放射線技師。96~19年のうち15年間、放射線業務に就いた。医療機関において放射線技師としてX線撮影業務に従事し、その後、全国の原子力発電所において作業員の被ばく線量管理等の業務に従事し、東電福島第一原発事故後は、協力企業の線量測定を担当していた。累計の被曝線量386mSvのうち事故対応によるものは44mSv。19年1月に発症し40歳代であったが、請求後に死亡した。
47 申請不明
発症17年
22.12.21 支給 真性赤血球増加症 79.12~17.06のうち約5.9年間に、139mSv 茨城・日立 協力会社に勤務。累計の被曝線量139mSvのうちイチエフで60mSv被ばく。60歳代の17年に発症。
48 申請不明
発症21年
22.12.21 支給 白血病 1994年1月~2018年2月のうち約8.6年間に、78mSv 福井・敦賀 協力会社に勤務、福島第一原発で働いた。累計の被曝線量78mSvのうちイチエフで31mSv被ばく。70歳代の21年に発症。イチエフではタンクの新設工事などに従事。白血病⑩
49 申請不明
発症50歳代
24.3.25 支給 白血病 1994年1月~2018年2月のうち約8.6年間に、78mSv 福島 東電福島第一原発において、発電所保守管理業務等に従事し、事故後は主に被災状況の調査や復旧工事の現場監督等の業務に従事。白血病⑪
50 申請不明
発症40歳代
24.3.25 支給 白血病 1998年4月~2023年3月のうち約5年間に、26.2mSv(うちイチエフで約19mSv) 福島 東電福島第一原発等において、原発の運転操作業務等に従事し、イチエフでは、原発の設備の運転操作等の業務に従事した。白血病⑫
51 申請不明
発症60歳代
24.3.25 支給 肺がん 1985年4月~2021年6月のうち約21年間に、104.8mSv(うちイチエフで約97.1mSv) 福島 東電福島第一原発等において、原発の各種設備の製造、修理及び工事監理等に従事し、イチエフでは原子炉建屋に空気を送り込むコンプレッサー等への燃料補充等の業務に従事した。肺がん②

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