●東電福島第1原発と除染で26万~31万人規模の被ばく労働者が生み出された
福島第一原発 | |
・ | 福島第1原発の「緊急時作業」に、2011年3月に4千人が、同年12月までに2万人が |
従事した。 | |
・ | 線量管理期間の2016年3月末までに総数4万6977人に膨れ上がっている。 |
次の2016年4月からの線量管理期間では2021年3月末までに2万5024人が従事している。 | |
更に、次の2021年4月からの線量管理期間では2023年5月末現在、1万4037人が従事している。 | ・ | 単純合計は約8万6千人で、重複を考慮すると、福島第1原発の作業従事者は6万人規模 |
と推定される。 | |
除染 | |
・ | 環境省の「除染事業誌(2018年3月)」によれば、延べ従事者は、除染特別区域では |
2018年1月末時点で1,360万人日、汚染状況重点調査地域では2017年11月末時点で | |
1,800万人日である。 | |
・ | 汚染状況重点調査地域については、従事者の被ばく状況等は線量登録管理システムに |
ドキュメントとして保存されているが、統計資料は作成されていない。 | |
・ | 県内の除染特別区域については、放射線影響協会から詳しい統計が公表されている。 |
線量管理期間の2012年から2016年12月末までに7万7千人、次の線量期間では | |
2017年1月から2021年12月末までに5万9045人が従事している。次の線量期間では | |
2022年1月から2022年12月末までに1万9229人が従事している。 | |
・ | 除染特別区域の従事者数は、2つの期間にまたがって従事した労働者もいることを |
考慮すると、9万~11万人と推定される。 | |
・ | 汚染状況重点調査地域と除染特別区域とで、延べ従事者数と実従事者数が比例すると |
仮定すると、汚染状況重点調査地域の従事者数は11万~14万人と推定される。 | |
・ | 除染作業全体では、20万人~25万人が従事したと推定される。 |
以上から、東電福島第1原発事故によって、これまでに、原発と除染を合わせて、26~31万人規模の被ばく労働者が生み出されたと推定される。 |