2023年6月12日、ALPS処理水海洋放出反対!10団体東電交渉の報告
東京電力は文書確約を遵守し、真水による試験放出など準備作業を直ちに中止し、
「福島県漁連などが反対している限り放出しない」と約束せよ!
6月12日、東京電力は、トリチウム汚染水(ALPS処理水)の海洋放出に向け、「汚染水を真水に置き換えた海洋放出の試験運転」を開始しました。
6月22日、全漁連は総会で海洋放出反対を再確認する決議を採択し、政府に申し入れました。
6月12日、早朝から試験放出が始まる緊迫した状況の中、私たち、脱原発福島県民会議をはじめ10団体は午後1時半から4時前まで、海洋放出撤回を求め、福島市内で東電交渉を行いました。ヒバク反対キャンペーンも1名が代表参加しました。
東電は、事前の文書回答無しで交渉時間を1時間縮める誠意のない対応で、現地4名が出席しました。
市民側は約50名(マスコミ5名を含む)が参加し、大半は福島県内の各地から駆けつけた市民に広がりました。「これまで何度も、関係者の理解を得ない限りは放出しないと言っていたのに、真水で試験放出を開始するとは、東電は何を考えているのか!」「約束違反ではないか!」と、強い怒りを持って東電に抗議し、参加者が一体となって追及しました。東電は、「重要な質問項目を飛ばして回答しない」、「全く異なる質問に同じ回答を延々と続ける」など人を馬鹿にした態度でした。質問内容をデータで具体的に示し、質問に即した具体的な回答を求めると東電の全員が回答できず黙ってうつむく状況が続き、最終的に、「社へ持ち帰ってしかるべき部門に伝え、すべての質問項目に対して6月末を目途に文書回答を出す」と先延ばししました。交渉の成果など詳細は、「10団体東電交渉報告」、「10団体東電交渉質問書」をご覧ください。