福島原発と被曝労働 ― 隠された労働現場、過去から未来への警告 ―

本書出版の目的は次の3つです。

・福島事故被災者が怒りや不安や悲しみを乗り越えて脱原発の闘いに進んでいく姿を理解してもらい、彼らと共に闘うこと。

・これまで闇に葬り去られてきた原発労働者の労働、生活、健康の実態を明らかにし、被害補償要求の実現に役立つこと。

・放射線被曝の危険性の過小評価を批判し、緊急時・収束作業従事者を含む被曝労働者への健康管理手帳の交付と補償にこれからも取り組んでいくこと。

本書の著作にはヒバク反対キャンペーンから2名が加わっています。多くの方々に本書を読んでいただくようご案内します。

 


  案内チラシ
   (PDF)

◆ 内 容 構 成

 第1部 福島の今 

第1章 未曾有の原発震災(311)に直面して

数字に表れない多数の犠牲/行政と東電に重い責任/合理化がもたらした人災

第2章 緊急時被曝労働の者の今

緊急時(2011311日以降)労働者の高線量被曝/高線量被曝を容認した東電と政府/放射線被曝が避けられない原発内労働/被曝労働者の「安全と健康管理」は守られてきたのか

 第2部 原発下請け労働者はどのように働いてきたのか 

第3章 1980年代半ばまでの福島下請け労働者

1 福島原発下請け労働者の実態

2 長尾光明さん(多発性骨髄腫)労災認定までの経過

3 長尾光明さんが語る原発内被曝労働の実態

第4章 1980年代後半以降の専門技能を有する下請け労働者の実態

1 福島原発の老朽化に伴う合理化で苦しむ労働者

2 喜友名正さん(悪性リンパ腫)労災認定までの経過

3 長尾・喜友名両氏の労災認定から見えてきたこと

 第3部 被曝労働者の健康を守るために 

第5章 低線量被曝の危険を暴く原発労働者の国際的な疫学調査

第6章 すべての原発被曝労働者、緊急時被曝労働者の救済への課題

1 原発被曝労働者の労災認定の拡大と「健康管理手帳」の交付を

2 福島事故被曝労働者すべてに国の責任による救済を

  著者:石丸小四郎、建部暹、

   寺西清、村田三郎

  発行2013130

  出版:明石書店 四六版/上製/260頁

  定価2415(本体2300 税)